レーザー脱毛
レーザー光線を使って脱毛します。
レーザー光線には、皮膚を通過してしまうという性質と黒い色に反応するという性質があります。
この二つの性質を利用して、皮膚の中にある黒い毛に作用して熱を発生させ、その熱で毛の根本にある毛根そのものを破壊して、発毛しないようにするものです。 |
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ですから、毛の生えている毛根には黒い毛があるので作用しますが、休止期に入っていて毛が生えていない毛根には黒い色素がないので作用しません。
普通は、毛が生えているのは全体の3割ほどの毛根で、残りの毛根はお休み中ですから、一回のレーザー脱毛で、完全に生えて来ないようにすることは無理なのです。
完全に脱毛するには、普通は、40日くらいの間を置いて、何回か脱毛をする必要があります。
少ない方で3回、多い方でも8回、平均して5~6回くらいです。
レーザー光線の照射は、瞬間的なものです。
一回に照射出来る面積は、直径18mmで、一円玉くらいです。ですから、脱毛したい範囲に少しずつ繰り返して照射することになります。
脇の下だと、両方で5分くらい。後は、面積の広さによって変わってきます。
主な部位の治療時間の目安
・両脇 |
約5分 |
・両腕 |
約40分 |
・ビキニライン |
約10分 |
・両腿 |
約30分 |
・両膝下 |
約30分 |
毛がレーザー照射によって熱を発生し、その結果、毛根という体のごく小さな一部が破壊させられるのですから、全く痛くないということはありません。
けれども、従来から広くエステティックサロンなどで行われて来た、皮膚に針を刺して電気を流し毛根を破壊するという方式に比べればはるかに痛みは少ないです。
瞬間的に、輪ゴムをぱちんとはじいたくらいの痛みを感じるくらいです。
ですから、麻酔の必要はありません。
毛がレーザー照射によって熱を発生するので、毛がないと効果があがりません。
レーザー脱毛をする前には、毛抜きで毛を抜いたり、ワックスを使ったりするのはやめてください。
きちんと発毛させ、それをかみそりで剃ってください。
照射の前日には、ご自分で軽く剃毛してください。
(日焼けがひどい場合、すぐにはレーザー脱毛出来ない場合もあります)
普通とほとんど同じ生活ができます。脱毛直後は、赤みを帯びたり、かゆみを伴う場合がありますが、心配はありません。
当日は、照射したところを温めないため、入浴はシャワーだけ。食事も制限はありません。
脱毛のレーザー光線は、もともと黒い色素に吸収されて発熱するのですが、それ以外の色には全く吸収されないとはいえません。
照射の力は、皮膚に照射しても問題ない範囲に設計されていますが、色の黒い方だと、まれに軽いやけどを起こす事があります。
しかし、このやけどは、皮膚の表面に近いところにある色素の部分で発生しますので、後に傷がのこったり、ケロイドになったりする事はありません。
色素の沈着が発生する事があるかもしれませんが、一時的なものですみます。
エステティックサロンなどの広告によく掲載されている「レーザー脱毛」とは、レーザーという名は付いているものの、低出力で一般に出回っているものを利用している場合が多く、一般に出回っているものはある程度誰が使っても危なくないようにするために出力が弱いのです。
これでは、出力が不足して毛根を破壊することできません。
脱毛の効果は望めないでしょう。
レーザー治療の技術は、もともと1995年にハーバード大学医学部皮膚科で開発されたもので、アメリカの厚生省にあたる、FDAで有効性、安全性を承認されています。
当クリニックのレーザーの機械は、医療用のものですので、効果が望めて、その上、最も安全性が高いといえるでしょう。(FDAが初めて「脱毛」として認可した機械でもあります)