美肌化粧品の成分
「うっかり日焼け」や「どっきりシミ」の場合に、強い味方は薬用効果のある美容液です。
薬用美白化粧品は、日焼けによって増えてしまうメラニン色素の生成を抑える成分が配合されていて、シミやソバカスを防ぐ効果があります。 |
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今は、いろいろな成分が配合された化粧品が発売されています。
すでに出来てしまったシミやシワの改善が期待できる成分が含まれているものもあります。
何かトラブルを感じたり、日焼けをしたなと思ったら、なるべく早く手当をしましょう。
そのためにも、解決したい問題に効果のある成分が含まれているかどうかをきちんと確認して、化粧品を購入しましょう。
シワに効く成分
・レチノイン酸 |
・カイネチン |
・ レチノール |
・アスコルビン酸 |
・アルファヒドロキシ酸 |
・ビタミンB15 |
・ヒアルロン酸 |
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シミに効く成分
・レチノイン酸 |
・コウジ酸 |
・アルブチン |
・エラグ酸 |
・ハイドロキノン |
・火棘エキス |
・ルムプヤン |
・アスコルビン酸 |
・カモミラST |
・クジンエキス |
・レチノール |
・プラセンタエキス |
・油溶性甘草エキス |
・ラズベリーケトングルコシド |
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保湿に効果のある成分
・ヒアルロン酸 |
・水溶性コラーゲン |
・プロピレグリコール |
・セラミド |
・乳酸ナトリウム |
・尿素 |
皮膚の老化と更年期障害
「更年期障害と明るくつきあう」というような記事が、色々な婦人雑誌に載るようになりました。
昔は、一人鬱々と不快な色々な症状と闘っていたものでしたが、今は違います。
私たち皮膚科の分野でも、治療の出来る部分があります。 |
ご存じのように、更年期障害は、年を重ねることによって卵巣の働きが低下して女性ホルモンの分泌が活発でなくなるため、出現する身体的、自律神経的な異常です。女性特有の老化現象の一つです。
つまり、人生をがんばってきた勲章みたいなものなのです。症状としては、頭痛、肩こり、脱力感、疲れやすくなる、イライラ、不眠、冷え性、多汗などの自律神経失調の自覚症状や、顔面の紅潮や顔色のくすみ、しみ、シワ、お化粧ののりが悪くなったように感じる、肌のかさつき、手のひら足の裏のひびわれや角質化と言うような症状も多くの方に見られます。
これらの症状の全てが現れるわけではなく、人によって現れる症状や、その症状の程度、継続時間に差があります。
つまり、個人差があるのです。
それぞれの症状について、それを緩和する方法が用いられるのが通常です。
具体的には、自律神経の失調にまつわる症状については、精神安定剤や睡眠剤、頭痛薬、漢方薬、女性ホルモンの投与などが行われています。
一方で、私たち皮膚科では、皮膚の症状(顔色のくすみ、シミ、シワなど)について、お手伝いができます。
更年期に伴い、皮膚は紫外線や活性酸素の影響を受けやすくなっています。
その結果、皮膚の老化が引き起こされます。
治療は、通常のシミ、シワと同じように、抗酸化作用のあるビタミンCの内服や、高濃度ビタミンCクリーム、皮膚の漂泊効果のあるハイドロキノン軟膏、皮膚の細胞を活性化させるレチノイン酸クリームの外用薬をそれぞれの症状に合わせて行います。
また、プラセンタ(胎盤エキス)を用いることで、より効果的な治療を行うことが可能になります。
プラセンタには、各種の細胞賦活成分が含まれていて、コラーゲンの元である繊維芽細胞を活性化したり、皮膚を黒くするメラニンの産生を防止したりして、肌全体の細胞の新陳代謝を促し若返ることができるのです。
これらを定期的、継続的に投与していくのです。
また、肩こり、のぼせ、疲労感などの自律神経失調の改善には、1回の投与でも速効で効果が得られます。
小じわをあきらめないで
鏡の前に座ってふと気が付いた小じわの存在。
「もう年だから」とあきらめてはいけません。
小じわ取りや、若返りには、*レチノイン酸クリームが効果的です。 |
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*1996年に日本の厚生省にあたる米国のFDAがシワとシミの治療薬として認可したものです。
レチノイン酸は肌の表面の新陳代謝を促し、角質を除去するのと同時に、表皮の細胞を厚くさせる作用があり、それによって老化して薄くなってしまった表皮に現れていたシワを改善させるのです。
さらに、シミを除去する働きもあり、米国を始めとし日本国内でも多くの女性や皮膚科医が治療に用いています。
さらに、ビタミンCクリームやプラセンタ療法は、真皮のコラーゲンの生成を促進させる働きが強いので、これを併用することによって、シワ取りの効果を上げることが期待できます。
加えて当クリニックでは、ヤグレーザーを用いたレーザーフェイシャルや、フェイシャルエステのビタミンCイオン導入やケミカルピーリングにより、小じわの改ざんに廉価で高い効果を上げています。